ケアマネージャーのための生活保護と介護扶助の知識

生活保護と医療扶助

生活保護を受けている人は、健康保険に加入することが出来ません。

 

ですが、生活保護を受けている人は、
医療扶助で医療のサービスが無償になります。

 

ただし、医療扶助には介護扶助のようにケアマネージャーが関わる部分はありません。

 

しかし、いざと言うときに利用者に説明することが必要ですから、
ケアマネージャーの当然の知識として、覚えておきましょう。

医療扶助

医療扶助とは、生活保護法第15条で、
「困窮のため最低限度の生活を維持することのできない
者に対して行なわれる」とされています。

 

医療扶助を受けられる対象者は、
「困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者」であり、
つまり生活保護受給者です。

 

そして医療扶助は、介護扶助と同じように現物給付ですから、
「介護扶助と同じように、無料で医療のサービスを受けることが出来ます。」
と利用者に説明すると分かりやすいです。

医療扶助に必要な医療券

医療扶助を受けるためには、「医療券」が必要で、
医療券は、福祉事務所で発行してもらう必要があります。

 

医療券とは、生活保護受給者が医療機関に、
「自分は生活保護受給者なので、医療費は福祉事務所で負担します。」
と説明するための書類で、
介護券と同じように一ヶ月ごとに発行されます。

 

受診の際には、医療機関の窓口にこの医療券を提出すると、
診察や無料で治療を受けることが出来ます。

医療券の申請

医療券の申請には、「本人申請」と「医師申請」の二通りがあります。

 

本人申請: 本人が福祉事務所へ医療扶助の申請をするものです。
      病院に行く前に福祉事務所に行き、
     医療券を発行してもらってから受診します。

 

医師申請: 医師が福祉事務所へ医療扶助の申請をするものです。
      医療券は毎月発行されますが、利用者が長期的に入院している場合など、
     定期的に本人が福祉事務所に出向くことが困難です。
     そのような場合に、医師が申請をします。

医療扶助が受けられる病院

医療扶助は、どこの病院でも受けられるわけではなく、
医療扶助の指定を受けている病院であることが必要です。

 

ですから、医療扶助を受けて病院へ行こうとする場合は、
その病院が医療扶助での受診ができるかどうか、
事前に調べておくことが必要です。

 

調べるときは、福祉事務所などで確認ができます。

 

急に受診が必要な場合、
たとえば緊急搬送されて医療券を発行してもらうことが出来なかった場合などは、
自治体によって対応が異なるので、
各自治体に対応を聞いてもらってください。

 

後日、医療券を持ってきてくれれば良いという自治体もありますし、
医療受給者証を発行しているので、病院でそれを提示すればそれでよい自治体等があります。